痛みの定義(2020年版)
こんにちは!こんばんは!
こじぱぱです。
私は整形外科クリニックに勤務している
理学療法士ですが、整形外科に来る方で
多く訴えとして聞くのが痛みです。
リハビリに来る9割以上の人が
痛みを抱えてきます。
そんな中、痛みの定義が
今年(2020年7月16日)変わったのでサラーと
要点だけお伝えしようと思います。
(詳しく知りたい方は日本疼痛学会を見てね)
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旧定義から大きく変わったこと
・心と身体の相互作用が加えられた
→心の痛みも含まれた
・痛みを表現できない新生児や高齢者や
他の生物も問題として加えられた
・組織損傷に似た感覚や情動の不快な体験
→組織損傷だけでなく似た感覚も定義に含まれた
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では詳しく見ていきましょう
〜国際疼痛学会の提唱されている定義〜
旧「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する感覚」
新「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」
〜ポイント〜
1.痛みは常に個人的な経験であり、生物学的、心理的、社会的要因によって様々な程度で影響を受けます.
2.痛みと侵害受容は異なる現象です.感覚ニューロンの活動だけから痛みの存在を推測することができません.
3.個人は人生での経験を通じて、痛みの概念を学びます.
4.痛みを経験しているという人の訴えは重んじられるべきです.
5.痛みは、通常、適応的な役割を果たしますが、その一方で、身体機能や社会的および心理的な健康に悪影響を及ぼすことがあります.
6.言葉による表出は、痛みを表すいくつかの行動の1つにすぎません。コミュニケーションが不可能であることは、ヒトあるいはヒト以外の動物が痛みを経験している可能性を否定するものではありません。
とあります。
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(個人的な)まとめ
痛みを感じているのは「その人自身」なので
自身や本の枠組みに囚われず傾聴し受け入れ
理解しようとすることが大事
また痛みと侵害受容は違うものであり
傷みの質や程度、心理面、社会的要因を
考察することが大事
…とこんな感じでしょうか
ぜひ、痛みについて学び理解し
日々に役立ててくださいね…
次回は痛みの定義について学んだので
細かく見た痛みの質や検査法について
投稿しようかと思っております。
では。